賃貸マンションのオーナーである施主様は、以前お住まいだった築39年のマンションの1・2階をリフォームしました。
ご家族6人の二世帯で住まわれることになり、介護中のお祖母様や学生生活を送るお子様、それぞれのライフスタイルにあったお家へリノベーションすることになりました。床・壁の表層や設備機器等、傷みや劣化があるところを改修・交換しながらも、良い素材やデザインは残して活きるようにしました。
一番のこだわりは、リビング・ダイニング。施主様とともに家族団らんで快適に過ごす空間づくりをしました。ダイニング奥に隣接していた和室を洋室にし、一つの広いダイニング・リビングへ変更しました。壁紙や床のフロアタイルは、お部屋が明るくなるようにしながら、施主様のセンスの良さもあり、既存木部とも調和するように選定されました。もともと日当たりが良くなかったリビングは、解放的で明るい空間に生まれ変わりました。
曲線を描く天井はもともとのデザインを活かし調光可能なダウンライトを埋め込み、明るさと高さを確保することにより開放的な空間を演出しました。
また、曲線を美しく描く天井はそのままに、施主様の好みのテイストを織り交ぜながら、空間の至るところに木の温もりを感じられるナチュラルな北欧スタイルにしました。
お仏間にはリビングの天井に施されていた桜の木を活かし、落ち着いた空間を演出しました。
仏具などをしまっておける収納を造作しました。また、採光窓の周りをすっきりさせることでより多くの光が室内に届くようにしました。
リビングの天井に施されていた桜の木を、お仏間に移しました。和の落ち着いた雰囲気に桜の木がアクセントになりました。
デザインをこだわりたいところや家事効率や機能を優先したいところ、ライフスタイルについてもたくさんお話をお伺いしました。オーナー様と同じ主婦目線で考えるよう努め、リフォームプランをご提案させて頂きました。
完成したおうちを見たとき、元からあったものと上手く調和されており、イメージ通りでしっくりきました。リビングはとても明るく、過ごしやすく家族が自然と集まります。キッチンも使い勝手がとてもよく、広く使いやすいです。娘とキッチンに一緒にたって、いろんな話をしてコミュニケーションの場所にもなっています。