「働き盛りの単身男性」がターゲット。リノベーションでアーバ…
福岡県福岡市
大阪府枚方市にあるRC造3階建て、間取りは2DKが12部屋、最寄り駅から徒歩7分の賃貸マンションです。
築44年と築年数は経っていますが、近隣に生活に必要な店が揃っており、その利便性から長年住み続ける方が多く、空室が出来てもすぐに埋まり、リノベーション当時も満室の状態でした。
長年入居されている方が多い為、入居者さんの高齢化も進んできました。
ですので、こちらの物件は次に空室が出た時のために『入居促進』の面で清潔感のアップと、今入居されている方がもっと長く住み続けたいと思ってもらえるような『退去抑制』に繋がるようプランニングを行いました。
まず、物件を見たときに一番に物件より目立っている緑のフェンスは、実は市所有の公園のフェンスです。
オーナー様ではどうすることも出来ないと諦めておられましたが、住まいの第一印象を決める大事なエントランスの景観を考えるとマイナスポイントに…。
市の所有なので、フェンスを交換する事はできないので、手前に、左官と軽量タイルを使用してデザイン性を持たせたウェルカムウォールを新設し、お洒落な名称看板と入居者様へのメッセージ『幸せな毎日を過ごせることを祈っています』という文字をフランス語で入れました。これだけで、がらっと雰囲気が変わりましたね。
お建物全体も、時代を感じさせていたブラウンのタイル部分には、タイルの上からも貼れる石調の建材シートを貼り、イメージを大きく変えました。
駐車場への出入口も兼ねたアプローチ土間は、もともと雨の日は住み慣れた入居者さんでも歩きにくい砂利の道でしたが、デザイン性のあるインターロッキングを施工し、美観性と排水を考慮しつつ、その他の部分はアスファルトにすることでコストダウンも図っています。
また、現在では使われなくなって放置されていた大型のガレージ倉庫や物置は、ぱっと見た目には何が入っているのか不審感を感じさせますし、さらには道路からの死角を作り、子供達のいたずらの温床になったりと防犯面も心配だったため撤去して、見通しの良い駐車場にし、経年劣化で朽ちたフェンスは、部外者の侵入を簡単に許すうえ、ワイヤーが剥き出しで危険だったため、新しいものへ交換して安全面も強化しました。
写真には写っていませんが、今の入居者さんが使いやすいようにと、スロープを緩やかにしたり、玄関ドアのハンドルをレバータイプに変えたり、シニアの方の使い易さを考えながらプランニングしました。
入居者さんが野菜作りを楽しんでもらえる家庭菜園を作ったりして楽しく暮らしてもらえたらなと普段から考えていました。
リノベーションプランからも入居者さんを思いやる優しさが感じられて、とっても素敵です。