間取りが和室2部屋の3DK。
築45年になる物件のお部屋のリノベーションです。
古さを活かす『インダストリアル(工業的)』をテーマにプランニングを行いました。
無骨でヴィンテージ感(ユーズド感)のあるイメージです。
子育てファミリーには暮らしやすい所に立地しているので、入居者ターゲットに設定したのは、アラサー世代の赤ちゃんがいるファミリーです。
和室1室をリビングに吸収し、2LDKのお部屋に間取り変更を行いました。
リノベーション前、キッチンが窓の横に設置してあって、火元の近くにカーテンをかけることに…。
居心地よく過ごせる住まいにするため、安全面を考慮して窓から引き離し、対面キッチンに変更しました。
照明付きのアイアンラックがインダストリアルデザインを取り入れたカフェを思わせます。
キッチンを移動させる際、どうしてもダクトや水道の配管が出てしまいます。
それらを収めるために壁をふかす事が必要となりますが、奥行きが出ることを逆に利用して、壁に小物を飾ったりできる凹みを作ったり、ベンチ収納を設けたりしました。
デメリットをメリットに変えるアイデアです。
キッチン横になるもう1つの和室はあえて和室のまま残しています。
ママがキッチンにいる間は、赤ちゃんはこの和室ですやすや。
安心してお料理を作る事ができます。
住まう方を想像すること。
賃貸物件のリノベーションにはとても重要です。
築45年の物件ですので『古さを良さ』と捉えられる方をターゲットにしました。
ずっといたくなるような、居心地良さを感じ、安心することができるお部屋です。
完成してすぐ、一組目の内見で入居決定しました。ありがとうございます!
他のお部屋も色んなタイプのプランでリノベーションして頂いています。
管理会社の方も「この建物1棟の中で、色んなスタイルの部屋があるので、どの部屋を見ても楽しいし、内見者がこの建物の中だけで自分好みのお部屋を決めてくれるので、即決がもらい易い」と言ってたよ。